12月4日から10日は「人権週間」です。

人権週間とは

国際連合は、1948年第3回総会で、世界人権宣言が採択されたのを記念し、1950年の第5回総会において、12月10日を「人権デー」と定めました。日本では、世界人権宣言が採択された翌年の昭和24年から毎年12月10日を最終日とする1週間を「人権週間」と定め、人権尊重思想の普及高揚のための啓発活動を全国的に展開しています。平成19年度は「思いやりの心」と「かけがえのない命」を大切にすることを重点的に訴えています。


女性、子ども、高齢者、障がい者同和問題アイヌの人々、外国人、HIV感染者・ハンセン病患者等、刑を終えて出所した人、犯罪被害者等、インターネットによる人権侵害などをめぐる様々な人権問題が生じています。毎年12月4日から12月10日までは「人権週間」です。人が生まれながらにして持っている権利としての人権をお互いに尊重し合うことが大切です。


茨城県では、県民一人ひとりの人権が尊重され、互いの人権を尊重し合う社会とするため、人権啓発・教育及び人権擁護を総合的に推進する拠点として、人権啓発推進センターを平成17年4月に開設しています。
また、人権啓発キャラクター「ココロちゃん」が県内各地で活躍しています。

茨城県人権啓発推進センターホームページ
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/koshi/keihatsu/index.htm


さらに、人権週間中に嬉しいお知らせです。
ハンセン病回復者の平沢保治さん(多磨全生園元患者自治会長)が、出身地である古河市の母校で講演を行いました。

新聞各紙がこの記事を掲載していますので、参考までにWeb新聞をリンクします。
■70年ぶり名乗った本名 古河出身の平沢保治さん
「平沢さん、お帰りなさい」。古河市出身で、ハンセン病の国立療養所「多磨全生園」(東京都東村山市)に入所し、患者への差別と偏見を払拭(ふっしょく)しようと、人権回復運動に奔走している平沢保治さん(81)が4日、約70年ぶりに本名を明かして里帰りした。
(2008年12月5日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20081205-OYT8T00092.htm

■「全生園」平沢さん、実名帰郷へ
国立ハンセン病療養所「多磨全生園」(東村山市)に入所している全生園元自治会長、平沢保治さん(81)が12月4日、約70年ぶりに母校の茨城県古河市立古河第二小学校を訪問し、講演する。
(2008年11月30日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20081129-OYT8T00892.htm

ハンセン病:回復者・平沢さんが母校・古河第二小へ 70年ぶり本名で帰郷 /茨城
古河市出身のハンセン病回復者で、国立療養所「多磨全生園」(東京都東村山市)の前入所者自治会長、平沢保治(やすじ)さん(81)が12月4日、約70年ぶりに母校の古河第二小学校(古河市本町、祢津史朗校長)を訪問する。
毎日新聞 2008年11月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20081113ddlk08040159000c.html


さらに、茨障研での活動も書き込みます。

茨障研事務局(全国大会事務局長)で平沢さんと親交の深い船橋秀彦先生からのメールを貼り付けます。

      • 貼り付け---

茨障研では、「ぼくのおじさんは、ハンセン病ー平沢保治物語」を出版し、帰郷の実現に努力してきました。昨年の夏には、古河市(平沢さんの故郷)からハンセン病療養所・資料館ツアーを実施しました。その際、平沢さんに語り部をお願いしました。そして11月には、古河市でアニメ映画「未来への虹ーぼくのおじさんは、ハンセン病」を上映会をしました。上映にあわせて、平沢さんに来ていただきお母さんのお墓参りをしました。その時語ったのが「母校での講演の夢」でした。今回は、事前に受け取った平沢さんの手紙に「同級生に会いたい」とあったのを受けて、県庁記者クラブで記者会見(全障研大会プレ企画県内縦断映画「ふるさとをください」上映会の紹介とあわせて)し、マスコミの「旧友探し」の報道があり、平沢さんと旧友との再会となりました。
 ふるさとの空は青く、あたたかく平沢さんを迎えてくれました。当時植えたイチョウの木をじっと眺める平沢さんに、奥さんとともに「よかったね」と喜び合いました。ほんとうに「故郷への道、人権回復の研究運動を進めてきてよかった」と思った一日でした。
 なお、文化庁の支援事業として、ハンセン病の理解啓発のための映画「新・あつい壁」(文部科学省特別選定)の上映会が水戸で、1月18日に開催されます。全国障害者問題研究会茨城支部として「協賛」団体となりました。茨城県茨城県教育委員会の推奨の映画です。

      • 貼り付け、終わり---


長文になってしまいましたが、今週から来週にかけて「障がい者週間」と「人権週間」が同時並行で行われます。
また、茨城県内でもこの週間に関連した講演会やイベントがたくさん開催されています。


茨障研でも、本日の午後(昨日のコメント参照してください)につくば市で「障がい者権利条約の学習会」を開催します。
私もこの学習会には参加したかったのですが、毎週土曜日に実施している「療育スポーツ教室」に参加するため、残念ながら参加できません。
毎週第一土曜日の特別メニューは、講師によるエアロビクスです。
毎月楽しみにしているお母さん方がたくさんいます。同時に、お母さん方のストレス解消に大いに役立っています。
このようにお母さん方がストレス解消をすることは子ども達に接するときにもとても役に立っていると思っています。