クリスマスイブの日に送る「イイはなし」です。


人間の究極の幸せの4つ! という話しです。
まずは、引用文から紹介します。

10月3日(月)放送のカンブリア宮殿テレビ東京)は「日本一あったかい工場」がテーマでした。
ゲストは日本理化学工業会長の大山泰弘さんでした。
日本理化学工業は粉が出にくくカラダに優しいダストインチョークのメーカーとして全国シェアの30%を占めているのです。
そして、社員74人中54人が知的障害者で、しかも重度の人が半数以上を占めているそうです。 
障害者の雇用を積極的に進めている企業のなかでも草分け的な会社なのです。 
もちろん、番組でも紹介されていましたが、障害者が仕事をし易いようにいろいろな工夫をされているのです。
それはともかく、ご紹介したいのは、大山会長が法事の席でたまたま出会った禅宗の住職の次のようなお話です。
人間の究極の幸せは4つですよ。

1つ目は愛されること。
2つ目はほめられること。
3つ目は人の役にたつこと。
4つ目は人に必要とされること。

大山会長は、障害者の方々は施設に行って面倒をみてもらった方がずっと楽で幸せなのに、と思ったのです。
そして、どうして毎日満員電車にこらえながら働きに来るのか不思議なんだと言ったことに対する住職の回答だったのです。
今は必ずしも人間の幸せにためにだけアイデアが考えられているわけではありません。
この番組を観て、人間の究極の幸せのためにこそアイデアはかたちになってほしい、と思いました。

*1


いかがだったでしょうか。


人の幸せとは、このように4つにくくることはできないと思いますが、この4つの言葉は「気になる言葉」として心にとめておきたいと思いました。

「幸せ」とは、百人百様でその感じ方、捉え方は違っていいと思いますし、違うはずです。
100の幸せでないと「私は幸せではない」という方もいるだろうし、10であっても「私はとても幸せだわ」という人もいるでしょう。


幸せは一様でなく、人それぞれであると考えます。


わたしは、健常者が1日で覚えられることを例えば、1年かかってやっと覚えられたとしてもその獲得された行為に対して「幾度となくトライした当事者の踏ん張り」に賞賛を送りたいと思っています。
そして、踏ん張って獲得したときにその「幸せ」を感じるのです。
そのときは、その踏ん張りに抱擁をしてあげたいと思っています。


Web新聞から

半数が障害者、立派な戦力 江戸川の町工場


7割雇用の会社も

 川崎市に工場を持つチョーク製造会社「日本理化学工業」(本社・東京都大田区)は昭和35年から知的障害者雇用に取り組んでいる。北海道・美唄工場と合わせて社員74人のうち、実に7割の53人が障害者だ。大山隆久社長(40)は「『実習だけでも』と依頼され、雇用するつもりはなかった。しかし、一緒に働いた社員から直訴され、採用したのがきっかけ」と話す。

 同社の大山泰弘会長は当時、ある僧侶から「究極の幸せは4つ」と聞いた。(1)人に愛される(2)人に褒められる(3)人の役に立つ(4)人に必要とされる。「愛以外は仕事で得られる」と言われ、「企業は人間が求める究極の幸せを与える場」と実感したという。

産経ニュース 2008.12.18 08:44
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/081218/tky0812180845001-n1.htm


日本理化学工業株式会社(神奈川県)
会社案内から
障がい者の雇用を通じて社会とジョイントし、
楽しく美しい生活具の創造と、地域社会の人々から愛される企業へ

http://www.rikagaku.co.jp/index.htm



茨障研では、毎年3月に「障がい者就労支援セミナー」を開催しています。
その中で「実践報告」をしてくれる会社を選定しています。
以前に守谷市にある「前川製作所」の取り組みを連絡しましたが、この「日本理化学工業」も素晴らしい取り組みをしているなと感心させられました。
しかし、茨城県内の事業所という限定つきではこの会社は無理ですかね。

*1:「アイデアよもやま話!」から引用させていただきました。