障がい者制度改革推進会議「第3回総合福祉部会」が開催されました。


本日の午後、厚生労働省主管で「第3回総合福祉部会」が開催されました。


平成22年6月1日(火)13:00〜16:00
         会場:三田共用会議所 講堂
議事次第
 1.開会
 2.議事
  (1)障がい者総合福祉法(仮称)の実施以前に早急に対応を要する課題の整理(当面の課題)(素案)について
  (2)その他
3.閉会


厚生労働省障がい者制度改革推進会議「総合福祉部会(第3回)」のサイト
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sougoufukusi/2010/06/0601-1.html


しかし、先週末から昨日までの怒涛のような動きの中、部会の委員からは「政府から依頼されて議論しているのに、われわれに何の連絡もなかった。部会の議論の中身が十分に反映されていない改正法案を拙速に議員立法することは、(国と障害者自立支援法違憲訴訟団の)基本合意書に反する、われわれを愚弄する行為だ」などの声が多数上がりました。


その様子をCBニュースがWebサイトで以下のように伝えています。

「わたしたち抜きに決めないで!」自立支援法改正案可決に怒りー総合福祉部会
 内閣府の「障がい者制度改革推進会議」は6月1日、障害者自立支援法に代わる新法「障がい者総合福祉法」(仮称)のあり方を議論する「総合福祉部会」の第3回会合を開催した。会合では、障害者自立支援法改正案が衆院厚生労働委員会で可決されたことについて、「わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで!」などと出席した委員らの怒りが爆発した。

障がい者制度改革推進会議に要望書提出へ

緊急対策案、重点項目必要

次回会合は22日で、新法制定に向けた本格的な議論に入る方針。

2010年06月01日 19:03 キャリアブレイン
https://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=27898

*1


この総合福祉部会で配布された資料2と資料3を見ていると【岡部委員】(早稲田大学教授:知的障がい者の親)の意見は私自身も同意見で、そのとおり、そのとおりと読んでいて納得されるものばかりです。


なお、昨日開催された「親会議」では推進会議副本部長で内閣府特命大臣で罷免された福島みずほ前担当大臣が涙で障害者との連帯を表明しました。

障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会
   ニュース 2010.5.31 第22号(通巻130)
   http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/

上記のニュースから引用させていただきます。

福島みずほ前担当大臣あいさつ
・ごあいさつできること嬉しくおもっています。お礼とおわび、そして、これからも一緒にと、みなさまにお伝えしたいとおもいます。
・この推進会議は私の誇りであり、ものすごくやりがいのある推進会議でした。障害者施策がまさに日本のなかで希望として、大きく変わっていく、それをエンジン部隊として、気持ちを一つにして精力的な議論をしていくのがこの推進会議です。どれだけ多くの人たちがこの推進会議に思いを込めているかをいつも思っています。担当大臣として、制度改革推進本部副本部長としてとてもやりがいのあるそんな推進会議でした。4時間というしかもこれだけタイトな、みなさんがたのたくさんのエネルギーをいただいて、やってきている推進会議、委員のみなさん、介助者のみなさん、傍聴者のみなさん含め、献身的にこの推進会議にお力をいただいていることに、こころから感謝をいたします。
・そして二つ目はおわびです。私自身やめざるを得なくなったことに、なりました。途中でやめざるをえないことに関して、本当に申し訳ありません(涙)。やめないでほしいという声もたくさんいただきました。本当に申し訳ないというふうに思います。
・ただ、障害者施策はこれから前進しなければなりません。私は担当大臣から外れますが、でも議員として、あるいは一人の個人として、一人の運動家として、この推進会議とともに、あるいはすべての障害者のみなさんとともに、この日本の社会が障害者の人たち、多くの人たちのとってもっと、もっと、もっと住みやすい社会になるべく、渾身の力をこめてまた一緒にがんばりたいと思っています。
・まさに、この推進会議が6月考えをまとめます。法律をつくることも工程表としてあります。みんなで気持ちを一つにして、一丸となって、困難な課題ですが、このとりわけ4年間で日本の障害者施策をほんとに、がらっと変えるために、一緒にがんばりあいましょう。
・わたしもみなさんたちと気持ちを一つにして、がんばりたいとおもっております。とりわけこの推進会議がこれから4年間、このすばらしい成果を出すことができるよう、議員、個人の立場でみなさんたちと一緒にやってまいります。本当にありがとうございます。そして、どうも申し訳ありません。そしてこれからも一緒にがんばっていきましょう。よろしくお願いいたします。(大きな拍手)


昨日、衆議院で可決された障害者自立支援法改正案は障害者自立支援法訴訟の「基本合意」踏みにじる許せないものです。

本日は、参議院厚生労働委員会でこの障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律案(衆第27号)が審議されました。

参議院インターネット審議中継サイト
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
(6月1日の「厚生労働委員会」を選択してください)


いずれにしても、「私たちのことを私たち抜きで決めないで!」という障がい当事者の声を無視した許せない行為です。

*1:CBニュースから引用させていただきました。