「第30回障がい者制度改革推進会議」が開催されました。


昨日の午後、内閣府主催で「第30回障がい者制度改革推進会議」が開催されました。


  平成23年2月24日(月)13:00〜17:00
          開催場所:中央合同庁舎第4号館共用220会議室


 (開会)
  ○議事
   (1)障害者基本法の改正について
   (2)その他
 (閉会)


【資料一覧】
  資料1 障害者基本法の改正について(案) [PDF:153KB]
  参考資料 わかりやすい第二次意見をつくる作業チーム提出資料 [PDF:120KB]


 各委員提出資料
  小川委員提出資料 [PDF:220KB]
  佐藤委員提出資料 [PDF:308KB]



この日の会議では、内閣府から障害者基本法改正案の法案要綱案を示されました。
しかし、この日示された要綱案には、6月の閣議決定で確認された内容さえも反映されず、委員からは批判が続出しました。


この日の様子をCBニュースのほかにNHK、日本経済新聞、そして赤旗が伝えています。
このように報道機関が同時に取り扱ったのは久しぶりではないだろうか。


まずは、はじめにいつもお世話になっている「CBニュース」から

基本法改正案の要綱イメージに委員が猛反発- 障がい者制度改革推進会議
 内閣府の「障がい者制度改革推進会議」は2月14日、30回目の会合を開いた。会合では事務局が、同会議で前回取りまとめられた「障害者制度改革の推進のための第二次意見」を基に作成した障害者基本法改正案の要綱イメージを提示した。出席した委員からは、第二次意見の内容と大きく異なるとして、これに猛反発する声が上がった。

 第二次意見では、改正案にある同法の「目的」の項目に、障害者が基本的人権を行使する主体であることや、障害のない人と平等の権利を保障することなどの観点を盛り込むべきだとしていた。
 一方、事務局がこの日提示した改正案の要綱イメージには、権利を定める規定がないことから委員が反発した。

精神障害の項目、「ゼロ回答」

( 2011年02月14日 22:38 キャリアブレイン )
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32450.html

*1


そして、NHKニュースから(動画で会議の様子を伝えています)

障害者と共生目指す改正素案
 …
 14日の会議で、内閣府から改正案の素案が示されました。それによりますと、改正案の目的について「すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、人格と個性を尊重し合いながら共生できる社会を実現すること」としています。
 また新たに、障害がある子どもが身近な場所で支援を受けることができる施策を講じることや、障害者支援の実施状況を監視する「障害者政策委員会」を設置することなどが盛り込まれています。会議では、出席者から「障害のある女性の権利を守る項目を盛り込むべきだ」といった意見も出され、政府は、さらに検討を進めたうえで、改正案を今の通常国会に提出することにしています。
NHKテレビ 2月15日 8時46分
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110215/t10014059851000.html

*2


次に、日本経済新聞です。

障害者政策委の設置明記 内閣が基本法改正 

2011/02/14 19:113 日経
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E3E6E2E0E58DE3E6E2E0E0E2E3E38297EAE2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000

(もしかしたら、リンクできないかも…)


そして、しんぶん赤旗です。

障害者基本法改定 要綱案に批判続出 当事者の声反映されず
 内閣府は14日、障害者権利条約の批准のための障害者施策の見直しを議論している「障がい者制度改革推進会議」に障害者基本法改正案の法案要綱案を示しました。

 障害者基本法の改正は、障害者権利条約批准にふさわしい国内法を整備し、障害者施策を国際水準に引き上げるために求められています。推進会議はそうした抜本改正の意味が分かる前文を置くよう求めていましたが、要綱案には前文そのものが設けられていません。障害者の権利についても、「地域社会で生活する権利」など具体的な表現が盛り込まれませんでした。

 日本障害フォーラム(JDF)の政策委員長の森祐司氏は、「今回の改正が旧政権レベル以下とならないように求める」と強調しました。
2011年2月15日(火)「しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-02-15/2011021502_01_1.html

*3


次回の開催は、2月28日(月)となっています。



そして、民主党政調会障がい者政策プロジェクトチーム(谷博之座長)の動きです。

CBニュースからお伝えします。

基本法改正案で政務三役と話し合いへ- 民主・障がい者政策PT
 民主党政策調査会の「障がい者政策プロジェクトチーム(PT)」は2月14日、18回目の会合を開き、内閣府の「障がい者制度改革推進会議」の委員から、今通常国会への提出を予定している障害者基本法改正案の要綱イメージについてヒアリングした。
会合後に同PTの谷博之座長はキャリアブレインに対し、改正案について関係省の政務三役と話し合う意向を示した。

 またこの日は、障害者自立支援法に代わる新法について検討している推進会議の総合福祉部会から説明を受けた。

( 2011年02月14日 23:16 キャリアブレイン )
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32451.html

*4
 

さらに、遡ってみると同じPTが動いています。

基本法改正案の内容「最後は政治判断で」- 民主・障害者PTの初鹿事務局次長
 民主党政策調査会の「障がい者政策プロジェクトチーム(PT)」は2月2日、17回目の会合を開き、1月から続けている障害者基本法改正に関する関係府省からのヒアリングを終えた。会合後に記者会見した初鹿明博事務局次長は、同法改正を推進する内閣府と関係省の意見の間に「若干、溝がある。関係省の方が(抜本改正への)意識が低い」と問題視し、改正案の内容については、「最後は政治判断でやるしかないのではないか」との考えを示した。

総合福祉部会の議論でヒアリングへ
 会合の冒頭にあいさつした同PTの谷博之座長は、障害者自立支援法に代わる新法の内容を検討している内閣府の総合福祉部会での議論について、障害者団体からヒアリングする方針を明らかにした。

( 2011年02月02日 18:16 キャリアブレイン )
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32246.html

*5


このようなPTの動きは一般の方々、言ってみれば国民には見えていないので、報道などでパッと出てくると驚きを隠せないことが多々あります。
(なんか裏で動いているような気さえしてしまうのは私だけでしょうか)


とにかく、アンテナを高くして情報を収集し、その情報をたくさんの人たちに発信していくしかないのではないかと考えます。


情報収集と情報の共有が重要です。

*1:CBニュースから引用させていただきました。

*2:NHKテレビから引用させていただきました。

*3:しんぶん赤旗から引用させていただきました。

*4:CBニュースから引用させていただきました。

*5:CBニュースから引用させていただきました。