映画「星の国から孫ふたり」〜自閉症児の贈りもの〜を観てきました。

昨日の午後、取手市民会館で上映された「星の国から孫ふたり」〜自閉症児の贈りもの〜を観てきました。


上映実行委員会は取手市で活動をしている「とりで障害者協働支援ネットワーク」と「茨城県自閉症協会」です。
とりで障害者協働支援ネットワークは三障害(身体、知的、精神)を支援する障がい者支援団体や関係機関が集まり活動しているネットワーク団体です。


午前中は水戸市知的障がい児者親の会連合会の講演会が赤塚駅ミオスであり、終わったのがお昼を過ぎていたので、常磐高速道路を飛ばして会場に行きました。

メールで鑑賞予約をしていたので、前売りと同じ値段で見ることができました。


会場に着くと、障がい者関連団体の方々が多いのではなく、一般の聴衆者が多いことに驚きました。
さすが、東京を通勤圏にしている取手市だと感激さえしました。

  



定刻になり、主催者のあいさつの後、槙坪監督が舞台あいさつをしました。

  


自らもリュウマチで10年位前から歩くことが不自由になったということで、車椅子に乗っての登壇でした。
ご自身のことやこの映画に寄せる想いなどを語ってくれました。
映画の中にもあるのだが、「療育とは… 無条件に可愛がり、愛すること…」という言葉は、奥深い言葉でひょっとしたら「ちょっと、違うのではないの?」と考えてしますが、映画を観たり、良く考えてみると「そうなのかもしれない…」と思ってしまいます。
間違っているだろうか…。


この映画を観て、第一に考えたのは「自閉症を丁寧に表現しているな」というものでした。次に、「自閉症という障がいの特徴を上手に表現しており、支援の仕方(方法)を教えてくれている」という感想でした。

ただし、自閉症と発達障がいとを同一に表現しているような気がしました。確かに、自閉症も発達障がいに含まれる障害ではあるが、決して同一のものではないと思っています。自閉症と発達障がいを同一視すると、いろいろな困難性をもち日常生活において生きづらさを感じている自閉症という障害が軽くなってしまったように勘違いをされてしまうような気がしてなりません。
自閉症も脳の器質的障がいによる発達障がいではあるが、発達障がいと関連して表現する場合には「自閉症をはじめとする発達障がい」という表現が適切であると考えています。
また、知的障がいを併せもつ自閉症の方もいるので、なおさらそのように思ってしまうのだろうか。


この映画は、自閉症を広く理解してもらい自閉症を支援してもらうには恰好の作品であると思います。

槙坪監督も舞台あいさつで言っていましたが、全国の小中学校、高校、大学で上映されることにより、同じ子ども達に自閉症という障がいを理解してもらうための教材として活用してもらいたいと思います。


最後に、この作品のホームページをリンクしておきます。
http://hoshinokuni-autism.com/



帰り際に撮影した利根川の夕日