「男の寿退社」って聞いたことありますか。

全日本手をつなぐ育成会発行の月刊誌「手をつなぐ」の12月号に「今月の問題」という問題提起の記事があります。
皆さんも手にとって読んでいる方も多くいると思います。


今月の問題のテーマは、「若者の福祉離れはどうして起こる?」というものです。
手をつなぐ 2008.12月号
第57回全日本手をつなぐ育成会全国大会(北海道)報告
【今月の問題】 若者の福祉離れはどうして起こる?
【ひびき】 働きたい想い
【表紙】 磯西忠好さんの作品です。



この記事の中に「男の寿退社」という言葉がありました。

書き記すと「男性職員が、結婚を機に障がい者福祉施設から離れて行ってしまう。」というものでした。
また、「福祉の仕事が一部の志のある人だけに担われているというのでは、必要とされるサービス量を生み出すことはできません。やはり、仕事量と専門性に見合った待遇がなされる必要があります。自ら福祉の仕事を志しながら、あまりの待遇の低さにその思いを断念する若者が多いといいます。」というものでした。
さらに、「それでも、現代の若者も必死にやりがい、生きがいを探しています。…… 心のどこかで『お金で買えない価値を求める』若者も多いはずです。」と続いていました。


昨日も書きましたが、志だけでは生活は出来ません。
まして、結婚をして愛する奥さんと一緒に生活していくことはできないのです。


しかし、私達一人ひとりが声を上げていって、障がい者福祉の仕事を志す若者が増えることもめざしていく必要があります。

そして、障がい者自立支援法という福祉制度を「若者の志とそれに見合った待遇が保障される」ような社会保障制度に変えていくしかありません。

それには、現在議論されている「見直し」や「第二期地方(県、市町村)障害福祉計画」の策定に参画していくしかないのです。
パブリックコメントもしかりです。


私達が声を上げていかなければならないのです。

そうしなければ、利用者(子ども達)は「地域でいきいきと普通の暮らし」ができないのです。