4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。


国連は、4月2日を“世界自閉症啓発デー“(World Autism Awareness Day)とし、世界各地において自閉症に関する啓発の取り組みやイベントが行われます。


まずは、世界自閉症啓発デーの取り組みを理解していただくため、特定非営利活動法人アスペ・エルデの会のホームページから引用させていただきます。

2009年4月2日には、日本における世界自閉症啓発デーのイベントを行います!
日本国内や、アジア各国と協力して、自閉症のことを知ってもらう/理解してもらう機会としていきたいと思います。
国内での関係団体などと、実行委員会組織を創設する予定でおります。
日本の各地での連動したイベントを実施することが重要だと思います。
皆さんも、4月2日にいろいろな企画をしていただき、それらの企画を結んで、多くの方たちに知っていただける機会としたいと思います。
 現在、2009年4月2日に予定されているイベント;
  愛知、岐阜、三重、静岡県内での自閉症啓発イベント(講演会を予定)
  愛知県内でのアミューズメント・パークでの遠足イベント(企業との共同企画)
皆さんのお近くでも、企画が出てきましたら是非ともお知らせ下さい。

国際連合での、“世界自閉症啓発デー“(World Autism Awareness Day)の決議を讃え、先導されたシェイカ・モーザ・ビント・ナサ・アル・ミスネッド・カタール首長妃殿下、潘基文国際連合事務総長はじめ、関係された多くの方たちに心よりの感謝を申し上げます。

自閉症アスペルガー症候群など、自閉症スペクトラム障害の人たちについて、わが国はもちろん、世界中の人たちが大いなる関心と正しい理解をもち、さまざまな形でのサポートを、日常のなかのあたり前のものとして、実現されることを希望いたします。

自閉症スペクトラムの人たちが、この社会の中で充実した人生を生きていけるよう、この日を新たな機会として、多くの人たちが手をたずさえ、ともに歩んでいきたいと思います。そのことで、障害のあるないにかかわらず、すべての人にとって幸福な社会の実現がなされることを祈念いたします。

わが国においては、2005年4月より発達障害者支援法が施行され、2007年4月より正式に特別支援教育がスタートするなど、自閉症児者の支援への動きが始まったばかりです。いまだに、多くの自閉症児者が十分な理解と支援を受けられない状態にあることも事実です。今後、さらに多くの皆様のご理解とご支援を得て、社会のなかでの自閉症児者への啓発への取り組みを押し進めたいと思っております。

今年の4月2日は、“世界自閉症啓発デー“のスタートをお知らせすることとし、来年2009年4月2日には、“世界自閉症啓発デー“を契機に、理解促進を願うイベントを行う予定でおります。

   2008年4月2日

                               社団法人日本自閉症協会会長 石井哲
                      特定非営利活動法人アスペ・エルデの会CEO 辻井正次
                               日本発達障害ネットワーク代表 山岡 修

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日本自閉症協会では、2009年の「世界自閉症啓発デー」の取り組みについて関係団体、機関の関係者で企画準備委員会を設置して検討を行っています。

来年は声明などを出すだけではなく、国内の各団体・機関が協力して「世界自閉症啓発デー」の取り組みを積極的に行い、多くの方に理解を広めることができるよう活動を展開したいと考えています。

 具体的な日程としては、来年の4月2日に、東京ウイメンズ・プラザで「世界自閉症啓発デー・シンポジュウム」を開催する予定です。さらに、4月2日から8日までの1週間を「自閉症啓発週間」とします。4月2日は、東京で開催されるシンポジュウムに結集して頂き、「自閉症啓発週間」中の他の日にさまざまな催し物を各地で行い、啓発に務めて頂きたいと思います。

 また、理解啓発の活動を進めるためには、各地域における取り組みも重要であり、各都道府県政令指定都市団体のみなさまとの連携も大切であると考えております。

 各地で予定される企画については、決まり次第、協会事務局にお知らせ下さい。 

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私が会員となっている茨城県自閉症協会でも、自閉症児者が地域でいきいきとハッピーに生活できるよう県民に広く理解をしていただくためにも何かしらのイベントなどを開催するために協議をしているようです。



それから、自閉症をはじめとする発達障がいのある人たちに係わりのある「2009年度発達障がい関連予算内示の概要」をJDDネットからリンクします。
http://jddnet.jp/test/index.files/archives2008/yosan.pdf


現在開催の通常国会で2008年度第2次補正予算の審議の後、3月末までには2009年度予算の審議をすると与党は言っていますが、政策よりも政局を想定した審議をしているようでまったく情けないです。


また、世界自閉症啓発デーに関連する当初の厚労省の予算要求から財務省は400万円も査定されています。
世界的に啓発などの取り組みをするための予算であるにもかかわらず、増額すべきところ査定するとは厚労省の説明が下手な(熱意がない)のか財務省に査定を押し切られたのか、まったく情けないです。
軍事費なり、道路財源なり、もっと減額すべき予算はたくさんあるはずです。

*1:特定非営利活動法人アスペ・エルデの会のHPから引用させていただきました。

*2:日本自閉症協会から引用させていただきました。