昨日のスポーツ教室は…。

今日の書き込みの話題は二つです。


ひとつは、自閉症の娘が利用している障がい福祉サービスの「行動援護」に関してです。

昨日の午前中、風の吹く寒い日でもヘルパーさんとウキウキ気分でいつもの時間にいつものコースで出かけていきました。
(帰ってくる時間には雪が舞っていましたが、元気よく帰ってきました)


この行動援護のことですが、先月まで利用している事業所では2人のヘルパーさんが交代で月10時間の時間数を1日2時間で5日間利用しています。
しかし、そのヘルパーさんのうち1人が寿退職をしました。
(これはこれで嬉しいことですが)その事業所ではほかに行動援護の対応をすることができるヘルパーさんはいないので、月5日の対応は難しいと言われていました。

そこで、行動援護の指定を受けている障がい福祉サービス事業所に問い合わせをしている(利用している事業所からはほかの事業所を紹介してもらったのですが、風評から利用したくないので自分で問い合わせをしている)のですが、市内には5つの事業所しか指定を受けていません。

つまり、現在利用している事業所とその事業所から紹介された事業所、そうすると残り3事業所となりますが、そのうち1事業所は電話照会した際「行動援護自体わかっていない」、残り2事業所のうち1事業所は児童デーサービス提供事業所で「成人女子の対応ができるのか不明」であるので、残り1事業所に事情を説明して対応してもらえるかどうか照会したところ、「行動援護の対応ができるヘルパーさんは女性で2名いるとのこと、来月にはもう1人県主催の研修を受けることになっている」とのことでした。しかし、娘は日中活動系サービスとして「生活介護」で多機能施設に通所しているので、行動援護を利用するのはその休日である「土曜日か日曜日である」ことを伝えたところ、ヘルパーさんと相談する必要があるので時間がほしいとのことでした。

茨城県県庁所在地でも行動援護を利用できる事業所は数少ないのが現状です。


現在、内閣府主催で「障がい者制度改革推進会議」で新しい障がい者福祉サービスの議論が来週15日から始まろうとしていますが、これが現状なのです。
このように行動援護という障がい福祉サービス制度があっても、利用者が選べるような数の事業所がないのです。
事業所がこのように障がい福祉サービスに参入しないのはなぜなのか、どうして対応できるヘルパーさんが少ないのかも含めて推進会議では議論していく必要があると思っています。

推進会議のスケジュールでは障がい者団体からのヒアリングや推進会議あての意見募集の対応もするとのことですが、何が問題で何をしていけば利用者(障がい者)主体となるのか、しっかりと議論をしていってほしいと思っています。



そして、もうひとつは標題にあるように「スポーツ教室での一コマ」です。

昨日の午後のスポーツ教室は、午前中に引き続いて寒い中での体育館での活動でした。
でも、寒さに負けずに参加者は当事者11名、保護者12名の総勢23名でした。(寒い日の割には参加者は多かったですね)


いつものように、いつものメニューでの前半の活動でしたが、後半の活動は特別メニューの「エアロビクス」でした。

その中でのエピソードを紹介すると、今日は前半の周回マラソンから中学部3年生の自閉症の男子と係りをもっていたのですが、エアロビクスのときに私が動いているとその男子が係りをもってきていました。その係りに答えようとエアロビクスをしながら係りをもっていると、自閉症の娘が係りをもっていた男子の間に入ってきて「私のお父さんだから、慣れなれしくしないで!」と言わんばかりに、その男子を突き放すのでした。
その男子も、そういうことを気にせずに係りをもってくると、また娘が突き放しに来たりしていて、その繰り返しが何回かありました。

このような娘の行為は初めてだったので、娘の父親として、嬉しい出来事でした。


自閉症の娘は、なぜこのような行為をしたのでしょう。
先ほど、書き込んだ想いは父親の思い過ごしなのでしょうか。